お隣さんlover



「なんで、そこ座ってんの。こっちおいで。」



後ろから抱き上げられ、行き着いた先は、ソファーの上、新の足の間。


新はそのまま、私を離そうとしない。


「おにぃーさん?もう酔ったの?」

「あのね、俺が酔ったら見さかいなくなるみたいな言い方辞めてくれない?うららーチューしていい?」

「.....ほらやっぱり酔ってるでしょ。


「酔ってないって。俺、本気だよ。うららとキスとかハグとかイチャイチャとかしたいもん。」


「あいにく身持ちは固い方なので、彼氏とじゃないとそーゆーことは致しません。」


「俺、うららのそういう所、好き。って言うか全部好き。うららもさ、俺のこと好き、だよね?ねぇ、俺のになって。」

「それって.....ねぇもう、バカ。」



バカ。バカ新。10年前と同じセリフで告白してくるなんて、狡い。

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