お隣さんlover

おじ様は東京でサラリーマンをしているそうで歳は私の9つ上、名前は上原敬二(ｳｴﾊﾗ ｹｲｼﾞ)さん。営業職をされているだけあって、なかなか話をするのも楽しく、ナンパかな？と思っていたことも忘れて、2人で盛り上がってしまった。



「うららちゃん、飛行機の席はどこなの？君ともっと話したいし、隣の席に変えて貰おうよ。」


そう言われ戸惑ってしまう。
返答する間もないまま上原さんは近くにいたCAさんに声をかける。

「あ、ねぇ、この子の席、変更できるかな？」


「こちらの席でしたら可能ですね。少々お待ちください。」


そして、そのCAさんの代わりになぜか、新がやってきた。なんで来るのよ。仕事中でしょ。美人さんと話しとけばいいのよ。

「ダメです。出来ません。」


「さっきの子は変えれるって言ってたんだけど.....どういうことかな？」


新のつっけんどんな態度に上原さんも少しだけ喧嘩腰だ。

「そうですね、システム上は可能ですが、僕が個人的に許可できません。……これは俺のなので。」


そう言って私の肩を抱く。
あー、新さん？美人さんがあんぐりとこっちを見てるんですけど？