お隣さんlover
うららとのランチから帰ると家の電気がついてる。大和きてるのかな。
「大和ー?いるのー?」
「おっ遥!ピザ頼もうぜ!」
あいつ、……矢野大和(ヤノヤマト)とはコンパで出会った。えっと、何繋がりの集まりだったっけ。……もう忘れたけど。
苗字が一緒っていう陳腐な理由でなんとなく席が隣になり、まぁそこそこかっこよかったし、そこそこの企業で働いてるみたいだし、そこそこ話は合うし、で連絡先を交換。今に至る。みたいな。
「いいよ〜あーでもあんまお腹すいてないわ。」
「えー、そーなの?じゃあ俺が好きなの頼もっと。」
「あいあい。さっきまでうららとランチしてたのよ。話聞いてたら食べすぎちゃった。」
「うらら……あーうらら先生?」
大和は製薬会社で営業をしてるから、うちの病院にも時々顔を出す。だからうららは『うらら先生』ってわけ。
あ、思いだした。美希ちゃんから誘われた異職種交流会…だったかな。あのコンパの正式名称。