黒い野バラ
一人
蝉の鳴き声が聞こえなくなる時期。基本的に私が一番好きな季節、秋が巡ってきた。
秋のいいところは…外でサボってもちょうどいい天気!それぐらいだな。
夏休み明けで、なんとなくクラスの奴らはみんな夏休みの前と違って見える。
「えぇ、三島さん何も変わってないじゃん!」
朝礼が終わってポツンと座ってたら高部理香子が声をかけてきた。
このクラス、いや、この学校で唯一私と会話してる子。
今年2年生になって初めて同じクラスになった高部は、当日もちょうどこの勢いで声をかけてきたのだ。
会話しているというよりは、高部が一方的にしゃべってる感じだけど。
「三島さんはいつも相変わらずでいいね!」
私の前の席からこっちを向いてニコニコしてる。
直視。正直言って苦手だ。
高部はいつも目をそらさない。
そんなあんたこそ相変わらずでしょ。
結局思ったことは口に出さず終わってしまう。私が何も言わなくても高部はニコニコしながらこっちを見てる。
そして予鈴が鳴ると前を向いて教科書を取り出す。
秋のいいところは…外でサボってもちょうどいい天気!それぐらいだな。
夏休み明けで、なんとなくクラスの奴らはみんな夏休みの前と違って見える。
「えぇ、三島さん何も変わってないじゃん!」
朝礼が終わってポツンと座ってたら高部理香子が声をかけてきた。
このクラス、いや、この学校で唯一私と会話してる子。
今年2年生になって初めて同じクラスになった高部は、当日もちょうどこの勢いで声をかけてきたのだ。
会話しているというよりは、高部が一方的にしゃべってる感じだけど。
「三島さんはいつも相変わらずでいいね!」
私の前の席からこっちを向いてニコニコしてる。
直視。正直言って苦手だ。
高部はいつも目をそらさない。
そんなあんたこそ相変わらずでしょ。
結局思ったことは口に出さず終わってしまう。私が何も言わなくても高部はニコニコしながらこっちを見てる。
そして予鈴が鳴ると前を向いて教科書を取り出す。