空に話し掛けて
私の戦い〜生と死の間で〜
「私は生きているの?」
そんな疑問が強くなってきて、私が犯した答え…。
それは、とても長い間続き、頻繁だった。
私を守り、育ててくれた両親に対する最悪な親不孝。

リストカット

自分の流れる血を見ると、何故か生きている事を実感出来た。
そして、悪い血を流してるとさえ思えた。
不思議と痛みが無く、また実感が無くなる…。すごく苦しくなった。

リストカットもアームカットも生きている実感を得たいがために不安になると繰り返していた。
何度も縫う程の傷もあった。

そんな私の為に、母はカッターナイフは全て隠した。
しかし、最終的に切る物が無く爆発した私は、部屋の鍵を締め大きい鋏を取り出した。鍵の掛けた部屋の中、正気を無くした私。

「生きている実感さえないのなら、いっそ死んでみよう」
思いきり、そして深く、更に深く…。
私はその時、この世を捨てた。

気が付けば、私は病院に連れて行かれていた。


そう
母が見つけてしまったのだった。

それからは、ずっと母が気を遣ってくれていた。

しかし、今度は薬物過剰摂取をした。
ある人の一言で私は部屋にあったありったけの薬を飲み干してしまった。

およそ、80錠を飲んでしまったのだった。
そして、それに気が付いてくれた友人が、母に電話をしたのだった。

胃洗浄も間に合わず、暴れていた私は拘束され、点滴を打たれていた。
目覚めた時に、治療に当たった担当医には「あと1日遅ければ助かりませんでしたよ」と告げられた。
帰宅後、暫くは身体が怠くて重くて動けない状態だった。

母は涙ながらに私に問い掛けて来た。
「どうしたらいいの?」
その言葉が今でも残っている。
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