溺愛伯爵さまが離してくれません!
溢れる涙を伯爵さまは優しく拭ってくれました。
揺らめきの中で私は伯爵様を見つめます。


勇気を出して、私の気持ちを伝えよう。

もう逃げる必要はない。
こんなに伯爵さまが私の為にしてくれていたのだから。
私もその気持ちに応えなければいけない。


――素直になること。
それが私に出来る伯爵さまへの、恩返し。



「伯爵さま、私、伯爵さまの事が好きです。ずっと・・・」



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