溺愛伯爵さまが離してくれません!
・・・それから。

私達は伯爵さまのお屋敷へと戻り、いつもと変わらず生活を続けています。
ただ少し違うのは、私は伯爵さまの侍女としてではなく、婚約者としてこのお屋敷にいる事。

いつも私がやっていた仕事も他の侍女が行うようになり、その代わり私は貴族としてのマナーや振る舞いを覚える為、必死に勉強をしておりました。

結婚式は、もうすぐそこまで迫ってきています。
伯爵さまの妻としてしっかりとやれるのか、今でも不安を拭う事は出来ません。

でも、伯爵さまが隣にいれば、きっと私は乗り越えられる。
伯爵さまが隣にいれば、何があっても逃げずに立ち向かっていける。
そう思って、めげずに勉強に励んでいます。

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