溺愛伯爵さまが離してくれません!
・・・やめて。
そんな顔しないで。

幻滅なんて、するわけないじゃない・・・。

むしろ、まだ、私の気持ちは揺れ動いていて。
あなたが他の女性と蜜な時間を過ごしていたって、私は嫌いにはなれないのに。

「・・・幻滅しているのなら、今私はここにはいません」

「そう、・・・か」

そう言うと、伯爵さまはコップの水をまた一気に飲み干しました。
そして立ち上がり、湯あみへと向かわれたのでした。

・・・変な伯爵さま。
一体どうしたっていうんだろう。


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