溺愛伯爵さまが離してくれません!
一体どうしたのだろう。
こんな事今までなかったのに。

少しの沈黙。

その後、伯爵さまはこう私に聞くのです。

「・・・本当に、行くのか?」

「え?・・・ええ。行きます。けど、なんでそんな・・・」

私は戸惑いながらも、そう答えました。
その答えに、伯爵さまは悲しげな表情を浮かべるのです。

「・・・いや、何でもないんだ」

・・・なんでそんな事聞くの?
まるで行って欲しくないような、そんな言い方・・・。


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