溺愛伯爵さまが離してくれません!
「・・・へえ、意外と初心なんだね」

ニヤリと笑みを浮かべるグレイス。
その笑みを俯きながらも見てしまい、その笑みの異様さに思わず息を飲んでしまいます。


「貴族の屋敷で仕事をしていると聞いたから、もう少し派手なのかと思ったけれど」

派手・・・?
貴族の侍女をしているから、生活が派手だとでも言いたいのでしょうか。


「私達侍女は主の為に身の回りの世話をするだけですから。派手なことは特に・・・」

「でも、君の主は相当遊んでいると聞くけど。君も案外手を付けられていたりして」

「なっ・・・!」

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