溺愛伯爵さまが離してくれません!
2 カイル・ディ・アルフォンソ伯爵
カイルの想い
「どうした?カイル。いつもの元気がないな、どこか調子でも悪いのか?」
ワイングラスをくるくると回し、それを伏し目がちに見ている。
そんな僕に声を掛けたのは、古くからの友人キース・オルド・デイル伯爵。
定例の夜会。僕は今日もいつものように参加していた。
「やあ、キース。いや、何でもないんだ。ちょっとね」
「なんだ?例のご令嬢が靡かなくて気を落としているのか?」
「はは、それはいつものことだよ。ただちょっと今回は様子が違ってね」
ニヤニヤと興味深々で話すキースに、僕は困ったようにそう返す。
ワイングラスをくるくると回し、それを伏し目がちに見ている。
そんな僕に声を掛けたのは、古くからの友人キース・オルド・デイル伯爵。
定例の夜会。僕は今日もいつものように参加していた。
「やあ、キース。いや、何でもないんだ。ちょっとね」
「なんだ?例のご令嬢が靡かなくて気を落としているのか?」
「はは、それはいつものことだよ。ただちょっと今回は様子が違ってね」
ニヤニヤと興味深々で話すキースに、僕は困ったようにそう返す。