溺愛伯爵さまが離してくれません!
「まあ、いい。その部分については、何かあっても私は責任をとらんぞ?勿論間に入る事もしない。自分で蒔いた種は自分でなんとかしろ」

「その点は大丈夫です。一応僕も人を見ていますから。仮に何か拗れたとしても、父に迷惑が行かないようにしますので、ご安心を」

「どうだか、な・・・。それよりも、リーナはどうするんだ?」

「その事でお願いがあってここに来たのです」

そう言うと、僕は姿勢を正す。

このお願いを父に聞いてもらわないと、先には進めない。
何としてでも聞いてもらわなければ。

「必ずリーナは見つけ出します。そして、見つけ出した時、僕は自分の気持ちをリーナに告げるつもりでいます。約束では22歳までは自分の想いを隠し、リーナと接する事とありました。ですが、その約束を破ってしまう事になるかもしれない。ですから、その部分を認めて欲しいのです」

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