魔術師の瞳


「一応、本人はそう言っていましたし…入学できたなら本物なんでしょう。」

あざみも訝し気にそう言い、冬夜も頷き口を開く


「今はグラウンドでランクの為の測定中のはずだよ。見に行く方が得策だ。行こう。」


「は?まだランクも決まってなかったのか?」


ランクは大抵の場合入学前に決定されるものだ。それがまだ決まっていないということは余程急に転入してきたか、一度で測定できなかったかのどちらだ。
三人は謎に包まれた華風エイルという少女の実態を見るためにグラウンドへと向かった。





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