わたしは2度、あなたに恋をした。
季節は10月、あたしの5歳の誕生日の前日。
『あおいくん、ほんとうにいっちゃうの?』
『…うん。ぱぱのおしごとがおわっちゃったから、おうちにかえらなきゃいけない』
『…うぅ……やだよぉ……あおいくん、いっちゃやだよぉ……グスッ…』
『…かのちゃん、なかないで』
『やだぁ……ばいばい、したくないよぉ…グスッ…グスッ……』
あたしはあの時たくさんの涙を流してた。
『かの、あしたおたんじょうびなんだよ……?あおいくんと…おいわい、したいよぉ……グスッ』
あたしはあの頃自分のことを"かの"と呼んでいた。
『……ねぇかのちゃん、しってる?』
『なに…がぁ…グスッ?』
『コスモスのおはなってね、かんじで秋の桜ってかくんだよ』
『コスモス……?秋の、桜?』
『うん!だからね、これかのちゃんにおたんじょうびプレゼントだよ!』
『あおいくん、ほんとうにいっちゃうの?』
『…うん。ぱぱのおしごとがおわっちゃったから、おうちにかえらなきゃいけない』
『…うぅ……やだよぉ……あおいくん、いっちゃやだよぉ……グスッ…』
『…かのちゃん、なかないで』
『やだぁ……ばいばい、したくないよぉ…グスッ…グスッ……』
あたしはあの時たくさんの涙を流してた。
『かの、あしたおたんじょうびなんだよ……?あおいくんと…おいわい、したいよぉ……グスッ』
あたしはあの頃自分のことを"かの"と呼んでいた。
『……ねぇかのちゃん、しってる?』
『なに…がぁ…グスッ?』
『コスモスのおはなってね、かんじで秋の桜ってかくんだよ』
『コスモス……?秋の、桜?』
『うん!だからね、これかのちゃんにおたんじょうびプレゼントだよ!』