わたしは2度、あなたに恋をした。

それでなんとか試験に受かったわけなんです。


「……あたし、桜女子になったんだ…」


制服に身を包んでも夢のようで。



コスモスのストラップのついた携帯を持って部屋を出た。







「架音」

「怜於(れお)兄!」

「俺もこれから出るとこなんだ。一緒に行こうぜ」




あたし、佐々木架音には2つ上の兄がいる。

佐々木 怜於(ささきれお) 高3

怜於兄は学年首位の運動神経抜群の容姿端麗!!

しかもこの上ないくらい優しくて、
あたしの自慢のお兄ちゃん。


怜於兄は桜美男子に通ってて、
あたしと同じく一般枠で入ってる。

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