無愛想メガネくんに恋をしました
顔がどんどん火照っていくのが
自分でもわかる、、、。
こんなんじゃ授業集中できないよ。
沈黙だし。気まずいし。近いし。緊張する。
でもこんなチャンス滅多にないよね。
喋っとかないと損だよね。
うん、絶対そう。
次喋れるのいつになるかも分かんないのに。
あのとき話せばよかったって
絶対思うことになるもん。
でも、、、なに話そう、、、、。
あ!こないだの学祭の話!
うん!これでいこう!!
「は、隼斗くんこないだの学祭で
歌ってたの私見たよ!
うますぎてビックリした!」
授業中なので小声で話したけど
感動をアピールするために
必死に話した。
「知ってるよ、1番前の真ん中いたろ?」
う、、、、そ、、、、、、、、。
返事してくれただけでも嬉しいのに
さらに私がいた場所まで、、、。
やばい、嬉しすぎる!嬉しすぎるよ!!!
「私あの曲だいすきだから
なんか嬉しかった!」
「俺はあれ流れると思ってなくて
結構焦ったけどな。」
そう言って苦笑いする隼斗くん。
一生この時間が続けばいいのに。
「隼斗くんって、、、
好きな子とかいたりするの??」
あたしは思い切ってみた。
あの曲を聴いたとき、すごく気になったから。
「ん?いたらわりぃか?」
と隼斗くん。
「、、や、、、全然悪くないよ!
ただすごい誰かを思って歌ってる
気がして気になったの。」
やっぱりいるんだ、、、、、。
あたしみたいなお子ちゃま、眼中にないよね。
はぁ、、、。聞かなきゃよかった。
「ふーん。
なんでそんな落ち込んでんの?」
あ、やばい。私今顔に出てた?
「いや!落ち込んでないよ!
ごめんごめん!」
私は慌ててそう言った。
「鈍感女。」
隼斗くんは拗ねた表情で
そう言った。