無愛想メガネくんに恋をしました
入学式も終わって
みんな教室に帰ってく中で1人
体育館に残る女子を見つけた。
俺も教室に戻るのが怠くなって
体育館のすぐ外で座ってたそがれてた。
すると
「ねぇ、もっと仕掛けてよ」
驚くほど透き通った声で
そう言った声が体育館から聞こえた。
俺はビックリして体育館の中を見た。
そしたら体育館の真ん中で
目をつぶりながら気持ちよさそうに
歌う女の子の姿があった。
「ねぇ、もっと仕掛けてよ
その仕草何もかもが
君の僕への贈り物
独り占めしていたいから」
そうワンフレーズを歌って
何事もなかったかのように去って行った。
俺はあの曲なんて言うんだろうとか
あの子は誰なんだろう
そんなことで頭がいっぱいだった。