無愛想メガネくんに恋をしました
その日のお昼休み。
「ねぇ隼人くんに好きになってもらうのって
何が効果的だと思う?」
私は恋愛マスターの美玲と鈴乃に
必死のお願いをしていた。
「んー、好きになってもらうって
言ってもねぇー。」
「難しいよね。
なんか成宮分かりにくいし。」
そうなの。
隼人くんは分からない。
何を考えてるのかも、
どんなことをされて嬉しいと思うのかも。
全然分からない。
「あ、恵莉花って成宮の連絡先とか
知ってんの??」
「し、知ってる訳ないじゃん!!」
「それだよ、それ!!
なんでこいつ俺に連絡先
聞いてきたんだって思わせる作戦!!」
「いいじゃんいいじゃん!」
美玲と鈴乃はそう言って盛り上がってる。