どこにいたって
〜4月 はじまり〜
桜の花は大分散ってきてしまっていて道路にはその散った花びらがカーペットのように敷き詰められている。
黄色い帽子をかぶった子供達がピカピカのランドセルを光らせながらそのカーペットの上を走っていく。
「はやくいこうよ!」
男の子はそう言って女の子を見た。
女の子は
「まってよー」
と言いながら男の子のもとへ走っていった。
私はその光景をじっと見ていた。
そこからしばらく動けないでいた–––––。
「おはよ!!」
私は待ち合わせ場所に行き大声で言った。
待ち合わせ場所はみんなの家からちょうど真ん中にある『ひだまり公園』。
「おせーよばか」
「遅刻しそうだね…」
2人は笑いながら私のことを見た。
「よし。行こう!」
私がそう言って自転車に乗ると2人はあわてて私の後を追いかけた。
私達は高校一年生。
ばかって言ってきたのは岩崎 和希。
優しい口調なのは水瀬 唯 。
2人とも幼稚園からずっと一緒でぞくに言う幼馴染だ。
実を言うと高校も同じだ。
高校の名前は雫野高等学校。まあまあ頭のいい学校で制服も可愛いブレザー。
黄色い帽子をかぶった子供達がピカピカのランドセルを光らせながらそのカーペットの上を走っていく。
「はやくいこうよ!」
男の子はそう言って女の子を見た。
女の子は
「まってよー」
と言いながら男の子のもとへ走っていった。
私はその光景をじっと見ていた。
そこからしばらく動けないでいた–––––。
「おはよ!!」
私は待ち合わせ場所に行き大声で言った。
待ち合わせ場所はみんなの家からちょうど真ん中にある『ひだまり公園』。
「おせーよばか」
「遅刻しそうだね…」
2人は笑いながら私のことを見た。
「よし。行こう!」
私がそう言って自転車に乗ると2人はあわてて私の後を追いかけた。
私達は高校一年生。
ばかって言ってきたのは岩崎 和希。
優しい口調なのは水瀬 唯 。
2人とも幼稚園からずっと一緒でぞくに言う幼馴染だ。
実を言うと高校も同じだ。
高校の名前は雫野高等学校。まあまあ頭のいい学校で制服も可愛いブレザー。