どこにいたって
階段を上りながら和希が呟いた。

「俺も2人と同じクラスがよかったな」

「寂しいの?」

唯が聞いた。

「寂しい…」

今日はやけに素直だ。

何かあったのかな?

「まあ、来年がある!」

和希はそう意気込んだ。

「もう来年のこと考えてんの?」

「和希はやすぎるだろ」

やはりいつも通りだった。
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