強引でもいい、私を奪って。【SPシリーズ大西編】


「ああ、そういうことか。まあ、事件が解決するまでは仕方ないんじゃない?」

「そりゃあ、そうだけど……」


そんなことは当たり前だと言わんばかりの悠のセリフが、胸に刺さる。

私だって、生徒のためだと思えばちょっと休むくらいは仕方がないと思うけど……。


「復帰できそうなんですか」


高浜さんが優しい声で尋ねてくる。


「わからないです。こんな大事なことをメールで済ませるなんて、『もう来るな』って言われているようにしか思えません」


こんな失礼な辞令の出し方をされて、正直ショック。

ぽいっと家の外に放り出された捨て猫のような気分だ。


「そうですか……またほとぼりが冷めたら、直接お話してみるしかないですね」

「ええ……」


うなずくと、それきり会話はなくなってしまた。


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