強面勘違い年下男と見た目詐欺なアラフォー女
評価、高すぎないか?

惚れた欲目?とかいうもので後藤君にはそう見えているだけなんじゃないのかなー?

私結構平凡だよ?

『そんな事ない、って思いましたよね?そんな事ありますよ?』

『……』

『何処にでもいる普通の女じゃない芙未さん。
なら次に、俺がムラムラしてる事をお教えしましょうか』

『……は、あ』

『書類を渡してくれる時、ほんの少し柑橘の香りがするんすよね。
爪、ネイル塗ってないのにキレイで、いつもドキッとします。
髪の毛を直す仕草、アレもドキッとしますね。
俯いた時の目いつもチラチラ見てんすよ?
席の後ろを通る時うなじをチラ見してますし、横を向いている時の首筋もいいですよね。
唇、ツヤツヤしててボーッと見惚れてます。
電話の応対する時の明るい声、話してる相手に嫉妬します。
女子力低いって言いながら蜂蜜や黒蜜を入れててスゲッって思いました。
歩く時カツカツって歩くんじゃなくてコツコツって控えめな歩き方するんすよね。
…ほんの一例っすよ。
でも一日の終わりはそんな芙未さんの事を思い出して寝てます』
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