強面勘違い年下男と見た目詐欺なアラフォー女
『あ、お昼だね。木田さんと人見さん、お昼どうぞー』

『え?緒川さんは?』

『お弁当だし、電話番も兼任しておくから』

『いいの?』

『今度の時、変わって下さい』

『了解です!!ではお先にお昼行きます』

『有り難う緒川さん』

2人は申し訳なさそうにしてたが、私は私で用事があったから事務所待機しただけ。

というのも、滋さんからガンガンガンガンメールが来る!!!

迷惑メールよりもタチが悪ぃ。

昨日の後藤君との事に対しての冷やかしのメールと新しいゲームとマンガを買ったらウチに持ってこいとかのメールだ。


閣下。

ゲームとアニメとマンガがアナタの趣味と知ったら、女子社員は嘆くだろうか?

それとも同志となろうとするだろうか?

どっちもダメだ。

なんというか、ああいう会社の女子社員はキラキラしていて欲しい。

お化粧とかおしゃれとか流行のバッグがとか言ってて欲しい。

滋さんがアウェーなだけだ。

しかも隠れで。

まあ、あのルックス&スタイルだと隠れの方がいい。

色々と夢が壊れる。

そう思いながら新刊を検索していたら、ふとコピー機の前に立つ後藤君の後ろ姿が。
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