君に好きと、伝えるまで。
人生ゲームを終えた後、大人たちは、みんなでお酒を飲みだした。
萌さんは、結構お酒に強い人らしく、私のお母さんやお父さんと、お喋りしながら、一緒にお酒を飲んでいた。
だけど、咲田さんは、「お酒は、飲めないんす。」と、お酒を一口も口にしなかった。
それから数分後。
まだ、萌さんたちの宴会は続いていた。
ずっと、テレビを見ていた私と、咲田さんだけど、ついに呆れを切らしたのか、咲田さんは、私の肩をチョンチョンと叩いた。
「なあ、あかり。」
「え?」
「ちょっと、外行かね?」