君に好きと、伝えるまで。
そんな咲田さんの誘いを断れず、つい外へ出る私。
「うぁ〜、さみぃなあ。」
「うん。」
そう言って、屈託なく笑う咲田さんに、私はそう相槌を打った。
「なあ、あかり。」
だけどまた、咲田さんは私に向かって口を開き、
「そんな薄手で寒くねえの?」
と心配そうに、私の顔を覗き込んだ。
…デジャヴ。
そんな咲田さんの行動にまたドキリと、心をときめかす。
「寒くなんか、ないよ。」
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