君に好きと、伝えるまで。


「俺も、あかりのこと好きだよ。だけど、ごめん。俺、」


そこで、ゆーくんの声が途絶える。


わかってる、わかってる。

大丈夫、大丈夫。


そう胸に言い聞かせる。


「結婚するんだ、萌と。」


やっぱり。


ズドンと胸に重りがかかったかのような感覚に襲われる。


重い重い鉛が、体を引っ張っているかのような変な感覚に。


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