君に好きと、伝えるまで。


______ガチャリ


そんな音を立てながら、ドアはゆっくりと開いた。


「あかり、久しぶり。」


そして、そのドアの向こうには、やっぱり、…咲田さんがいた。


「はっ、はじめましてっ。ゆ、ゆーくんとおっ、お付き合いさせてもらってます!杉末 萌ですっ」


そして、その隣には、緊張気味に、でも律儀に頭をさげる、咲田さんの彼女さんがいた。


……ゆーくんって呼んでるんだ。


そのことに、胸を痛めながらも私は、


「こんばんは。来てくださってありがとうございます。どうぞ中へ。」


と、二人を中に入れた。


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