I love youを日本語に





「最後に会ったのはいつだったかなあ…」


「たぶん、俺たちが小学校を卒業する時だったと思います。」


「そうかあ…

二人とも、大きくなったねぇ…」


ばあちゃんは俺たち二人を交互に見て、優しい顔をする。


懐かしい記憶が甦る。

いつも俺とユウが遊んでいる姿を、今と同じ優しい顔で見守ってくれていた。



「わたし、ちょっと売店に行ってくるね」

ユウはそう言って病室を出て行く。



「そこ、座って」

ばあちゃんに促されるまま、ベットの横の折り畳み式のイスに座る。



「まだ、ユウちゃんのことが好きかい?」


「え?」


思ってもみなかった言葉がばあちゃんの口から出てきて俺は戸惑いを隠すことができない。

ユウのことが好き、なんてばあちゃんに言ったことはないし、

そもそも”まだ”ってどういうことだ?








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