I love youを日本語に
言葉に出すと、余計にその気持ちが強くなって。
胸が痛くて、苦しくて。
涙の勢いが増していく。
「ユウ…」
美帆は困った顔で、それなのになぜか嬉しそうで。
「気づくの遅いよ…」
うん、分かってる。
分かってる。
こんなこと今気づいたって遅すぎる。
でもね、ずっとそんなわけない、そんなはずないって自分に言い聞かせてきただけだって、さっき気づいちゃったんだ。
だってわたしは美味しいものを食べた時、その写メを撮って、家に帰ってカーテンも窓も開けて、どうした?ってそう聞くアイツにその写メを見せつけて、これ、すっごい美味しかったんだよ、って自慢していた。
決して今度行こうよ、なんて口には出さなかったけど、でもいつかこのお店に連れて行って、うまいな、って言うアイツにでしょ?って言ってやりたかったし、
楽しいことがあった時も、きれいな景色を見た時だって、いつも1番最初に思い浮かべるのはアイツの、トシの、顔だった。
その気持ちがI love youなんだとしたら、
わたしはトシが、
トシのことが、
好き
だった。