I love youを日本語に
「朝会っても何も言ってこないから忘れてるのはわかってたけどさ。
それで、やっと思い出したのかと思って窓開けてみればなに?
彼女、とか訳わからない勘違いしてるし。
なんなんだよ、この誕生日は。」
わざとらしすぎる大きなため息。
「確かに、誕生日忘れてた件に関してはわたしが悪いよ?
でもさ、あの子彼女でしょ?
訳わからない勘違いじゃないじゃん!」
むしろ、彼女できたことを報告しなかったトシの罪は重いよ?
「だから、彼女じゃないんだって」
「うそ」
「うそじゃねーよ」
「うそ」
「うそじゃないってば」
「うそ」
「…なんなんだよ!
どうしたらウソじゃない、って信じてくれるわけ?」
どうしたら、なんてわたしに聞かれてもわたしだってわかんないよ。
でも、あんな光景見せられて?
彼女じゃない、
なんてそんな簡単に信じられない。
わたしだって、わたしが分からなくて困ってるんだよ。
わたしはいったい、トシに何を求めているんだろう。