I love youを日本語に
「もうね、ユウったらトシくんいなくなってから毎日のように泣いてたんだから。
トシー、トシ-って。」
「ちょっ、美帆!?
何平気な顔でウソついてんの!?」
「いやー、想像できるわ。
ユウ、俺が引っ越す日にめちゃくちゃ泣いてたもん。
イヤだー行かないでーって。」
「はあ!?
行かないで、なんて一言も言ってないんですけど!?」
二人は必死になっているわたしを見て笑っている。
そんな二人に少し怒れたけど、
でもそんな感情よりも嬉しい気持ちが勝っていた。
すごく安心する。
「で、最近どうなの?
圭祐くんと。」
「どうもこうも、何も変わらないよ。
あたしのことよりトシくんはどうなのよ?」
「何が?」
「彼女」
美帆がチラッとわたしを見た。
だから笑って頷いて見せる。
大丈夫だよ、という意味を込めて。
「彼女できた、っていう報告は受けてたけど、
どういう出会いで、とか何も聞いてないし。」
「別に話すようなことはなにも…」
「いいからいいから、話してみなさいよ。」
「わたしも聞きたいなー」
興味ないけど、みたいなテンションでそう言ったけど、
本当は知りたくて仕方なかった。