I love youを日本語に





「え、待って。

ユウの家は?」


恐る恐る自分の住むマンションを指さす。



「ウソだろ…」


呆然とするわたしとトシ。


「これぞまさしく、腐れ縁。」


美帆がボソッと呟いた。



「何階?」


「3階」


3…階…


「まさか…」

わたしはコクンと頷く。


「部屋は?」


「あそこ。」


右角の部屋をトシは指さす。


「いやいや、まさか、な。」

トシはそう言いながらわたしの顔を見て、

そして察したらしい。


二人で顔を見合わせて


「…ははっ」


と乾いた笑い声で笑った。







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