I love youを日本語に
「二人ともバカだね」
美帆はそう言って冷たい視線をわたしに向ける。
「ユウも大概だけど、トシくんも同じくらいバカ。」
「ひどい」
「ひどいのはユウだよ。
トシくん、可哀想に。」
わたしには美帆が何を言っているのか分からない。
「ま、いいや。
で、直斗先輩の返事、どうするの?」
「美帆は、どうしたらいいと思う?」
そう聞くと美帆はわたしの頬を両手で挟む。
「あたし、今から無責任で最低なこと言うよ?」
無責任で、最低なこと…?
「ユウもトシくんもきっと、傷つくけど、言うね」
わたしが?
それに、トシも?
「ユウがまったくイヤだと思わないなら、付き合いなさい」