I love youを日本語に
結局、美帆のため息がなんなのか解決することもなく迎えた翌日。
「鼻歌やめさない」
「えっ?」
「え、って無意識なの?」
美帆はそう言ってため息。
うん、このため息の意味は分かるよ。
わたしに対しての呆れのため息、だよね?
「わたし今、鼻歌歌ってた?」
「うん、気持ち悪いくらいニヤニヤしながらね」
「うそっ!」
何それ、恥ずかしい!
「浮かれる気持ちは分からなくないけど、
あと数時間くらい抑えなさい。
そうしないと、今日1日ユウと口きかないから」
な、なんと!
「それだけはどうか、おやめください、美帆様…」
顔の前で手を合わせ、両手をすり合わせる。
「わかったわかった」
そして、なぜかデコピンをくらうわたし。
え、なぜに?
なんて思いながらもドキドキを抑えられないわたし。
直斗先輩とのデートまで、あと数時間。