I love youを日本語に





「…なるほどなるほど」


少しの沈黙の後、美帆ちゃんは腕を組んでウンウンと頷きながら背もたれにもたれた。


「だいぶ、こじらせてるようだね、トシくんよ」

その通りだよ、美帆ちゃん。


「なんだろうねー、トシくん。

トシくん、ほんとバカだなって思うんだけどさ」


え?俺、なんか貶されてる?


「でもさ、分かるんだよね、トシくんの気持ちが。

まだたった3回しか会ったことがないのに。」


貶される、と思いきやそうでもないのか?



「たぶん、あれだね。

あたしとトシくんって似てるんだろうね、思考回路が。


だから、すごくトシくんの気持ちが分かっちゃうんだよ。


告白されたユウに相談されて、投げやりなっちゃったときのこととかさ。」


突然、痛いところを突いてくるね、美帆ちゃん。

不意打ちにもほどがあるんじゃないのかな?

俺はもう少し遠回りをした後に本題に入るつもりだったんだけどなあ…





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