I love youを日本語に





氷が解け、コーラと水に分離し始めたグラスの中をかき混ぜる。


「少しだけ自信があったから、このまま突き進んでも大丈夫だろうって思ったんだ。

ユウが俺のこと好きなんだってほんの少しだけ自信があったから、だから俺…」


あんなことが言えたんだ。

強気で。


「もう1回、付き合えばいいじゃん、って言った。」


でも、違ったんだ。

あのとき、本当に言わなきゃいけなかった言葉は、


「付き合うなよって、

俺にしとけよ、って言えば良かった…」


のど元が熱くなる。

胸が痛くて、

手のひらに爪が食い込むほどぐっと、拳を握った。





< 68 / 274 >

この作品をシェア

pagetop