I love youを日本語に
「俺、なんでユウなんかを好きになっちゃったんだろう」
「え?」
「美帆ちゃんみたいな子を好きになれば良かった」
時に厳しく、時に優しく。
言葉は確かに厳しいけれど。
でも、自分の気持ちに正直で、欲しい言葉をくれる。
「…バカじゃないの」
「え?」
「あたしはトシくんみたいな男はイヤだもん」
え?なぜ?
なんか、傷つくぞ…
「だって、あたしは自分っていう生き物がめんどくさくて、自分がキライだから。
あたしに似てるトシくんはイヤ。
めんどくさい。」
美帆ちゃんは人差し指をビシッと真っ直ぐ俺に向ける。
「トシくんにはユウがお似合い。
鈍感で、手が焼けて、バカで、自分がついていてあげないと、って心配になっちゃうようなめんどくさい女の子がお似合いなのよ」