I love youを日本語に





21時。

月明かりに照らされながらバイトを終えて自転車でトロトロと家に帰る。


ほんと、今日は美帆ちゃんに助けられた。


ずっと一人で思いを抱え込んでいたら、

今日1日、1度も笑えなかったと思う。


でも美帆ちゃんと話をしたおかげで、バイト中俺はいつもの俺でいられた。




この角を曲がって、あと100mほど真っ直ぐ行けば我が家だ。



…あれ?

誰かいる。


俺の家の前?

いや、あれはユウの家の前か。


姿は暗くてはっきとは見えない。


でもシルエットだけで分かる。

ユウだ。


そしてユウに寄り添う背の高い人間。

たぶん、直斗先輩。


俺は、静かに自転車を降りた。


胸がズキズキと痛む。







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