星になれたら
「あたしが…、あたしがいつ逃げたの!?


歌手になるって、家だって飛び出して

ソロで3年、路上で歌って

バイトだって税金とられるくらい入って

怖かったのに…
ケンジとの契約からだって逃げなかったもん

なのに…

ヨースケ、逃げてるとかゆうなぁ-!!」



亜矢の爆弾を爆発させてしまったみたいだ。
せきをきったように泣き出した亜矢を僕はギュッと抱きしめた。


亜矢は僕の腕で震えていた。
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