星になれたら
「ベルト、ベルト…」


亜矢はジーンズのショートパンツを履きながらキョロキョロとベルトを探す。


嫌がる亜矢に無理矢理ブラジャーのホックをつけてあげながらケンジが言った。


「また、痩せただろ?

この前までこのパンツのサイズ合ってたじゃん…」


ケンジは心配そうに亜矢を後ろから抱きすくめる。


亜矢はその手を振り払うとキャミを着て立ち上がる。


「ねえ、太ったんなら赤ちゃんできたかもって焦るけど…痩せたんならいいじゃん!キモチワルっ」



亜矢はケンジの部屋から出ていった。






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