星になれたら
「看護婦さ-ん…」
さっきから肋骨のギプスに必死で手を突っ込んで、身体を拭いてくれている看護婦さんに切ない声を出す。
「あの……自分でやります。」
「あんら、まあ!」
看護婦さんはゲラゲラと笑い出し、僕の肩をバシバシ叩く。
「こんな40のおばちゃん相手に照れないでよ~!」
「は?…はは」
僕は力なく笑う。
「…あっ!救急車に乗って来たあの綺麗な子、
彼女~?」
看護婦さんがニヤニヤと尋ねる。
「…は、はは」