星になれたら
「昨日まで別れるだの別れただの言ってたくせになぁ!」
アツシが豪快に笑う。
僕も困ったように笑う。
「まあ,よかったじゃねぇか」
夏樹が意味深に亜矢に微笑む。
「酔っ払いの世話も大変だし…」
「夏樹!!」
亜矢が慌てて夏樹を止める。
「何だよ?」
アツシがおもしろがって尋ねる。
「何でもない!」
亜矢が慌てている。
「何でもないんだと!」
夏樹もそれを見て笑う。
みんなに笑顔が広がって、
僕は目を細めてそれを見ていた。