星になれたら
僕は首を振った。




「ここのオーナーが亜矢を買ったんだよ…」




―「亜矢が言うなって言ってたから今まで黙ってたが、俺は正直亜矢以外のメンバーに才能があるとは思ってねえ!


月末に亜矢が相手してくれるっつう契約でお前らはいい思いできてんだ!


それを忘れんなや!!」





そう、オーナーは俺らに吐き捨てるように言った。」







「…なんだよ!なんだよ、それ!!」

僕は二階のオーナーの部屋に走っていこうとした。


スキンヘッドが僕のうでを折らんとばかりに掴み、そのまま僕を床に叩きつけた。



「お前が行ってどうなる?


その現場を見られて、一番傷つくのは亜矢だろ?


俺らが騙されたふりしてりゃ、それが一番なんだよ!」




「そんな…」



ガッタン、





二階の部屋のドアが開いた。





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