星になれたら
「亜矢、もういいのか?」

細身で背が高いギターの男が心配そうに亜矢に尋ねた。


亜矢は頼んだオムライスを半分も食べていない。


「最近、さらに痩せたよな?一度、びょ…」

「あったん!!もうお腹いっぱいなの!ジュンあ-ん♪」



そういって亜矢は話をそらす。

「い、いいんですか?亜矢さんのスプーン…」


ジュンは真っ赤になって照れていた。



僕はジュンにジェラシーを燃やしながら、じっとみんなを観察していた。




いかにもガラの悪そうないかついスキンヘッドのアツシ(…亜矢はあったんって呼んでたな)、そして眩しい金髪と鋭い目付きのジュン、そして寡黙な細身で長身の男、夏樹(ナツキ)。

その中で亜矢の屈託のない笑顔は、美しさは際立っていた。












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