星になれたら
びっくりするほど、亜矢は細くて軽い。


僕の胸で荒い息をしている。



「ぁ、亜矢?」
緊張していた僕は小さな声で言った。

「やっぱ、病院…」



亜矢はなおも苦しそうな呼吸をする。




「…のまま」


「え?」


「もうちょっと、このまま…」

弱々しい声を出す亜矢を僕は無言で抱きしめていた。



嫌な、




とてつもなく嫌な予感がした…








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