星になれたら
カン カン カン…
リズムよく階段を降りていく亜矢。
後ろから僕もゆっくりとくだる。
「よくあたしが外出たいって分かったね~」
「顔にかいてあるよ!」
僕らは桃色学園の前を通ってふたりならんでゆっくりと歩きだした。
「ヨースケ、学園の生徒になっちゃダメだよ☆」
亜矢は可愛らしい笑顔で僕に毒を吐く。
「なんないよ!」
「ほんと~?桃色だよ?」
亜矢はケラケラ笑いながら肘で僕をつつく。
「桃色?きっと黒ずんでるよ!」
僕はそう言ってゲラゲラ笑う。
「ヨースケはきれいだからね…」
亜矢は複雑な顔で言った。
「きっと汚いことなんて知らずに…」
「亜矢?」
「ヨースケになりたい!」
亜矢は真顔でつぶやいた。まっすぐに僕を見ながら…
「ヨースケになりたいなぁ~!」
そんな亜矢が切なくて消えてしまいそうに見えた。
気が付くと僕は亜矢を抱きしめていた。
ぼやけた夜の薄汚い裏路地で、僕は街灯の灯りを頼りに亜矢を抱きしめた。
リズムよく階段を降りていく亜矢。
後ろから僕もゆっくりとくだる。
「よくあたしが外出たいって分かったね~」
「顔にかいてあるよ!」
僕らは桃色学園の前を通ってふたりならんでゆっくりと歩きだした。
「ヨースケ、学園の生徒になっちゃダメだよ☆」
亜矢は可愛らしい笑顔で僕に毒を吐く。
「なんないよ!」
「ほんと~?桃色だよ?」
亜矢はケラケラ笑いながら肘で僕をつつく。
「桃色?きっと黒ずんでるよ!」
僕はそう言ってゲラゲラ笑う。
「ヨースケはきれいだからね…」
亜矢は複雑な顔で言った。
「きっと汚いことなんて知らずに…」
「亜矢?」
「ヨースケになりたい!」
亜矢は真顔でつぶやいた。まっすぐに僕を見ながら…
「ヨースケになりたいなぁ~!」
そんな亜矢が切なくて消えてしまいそうに見えた。
気が付くと僕は亜矢を抱きしめていた。
ぼやけた夜の薄汚い裏路地で、僕は街灯の灯りを頼りに亜矢を抱きしめた。