星になれたら
月も星もない夜だった。


街灯だけが僕らを照らす。

チラチラ…チラチラ…

それさえも消えそうで、頼りなくて…





キスしようとすると、
「口はダメ…」

と言う亜矢。



「…死んぢゃうよ?」


と弱く笑う亜矢。

悲しくて切なくて、




早く朝になればいいのに、そう思った。



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