星になれたら
「あ!!」


ふと亜矢が大声を出した。



「なっ何!?どっか痛い?」



僕は亜矢の身体が心配になる。



「…さっき、流れ星!」


「びっくりさせんなよ!」



「あ~あ…、お願い言えんかった…」



「まだ大丈夫だよ!」


「え?」



「三秒ルール!…いーち,にー…」


「ちょっ!!」

慌てて亜矢は目を閉じて何かをお願いする。


「僕も!」


僕も便乗して願いを念じる。




東京には珍しくたくさんの星が瞬いていた。



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