星になれたら



「手、つなごっか?」

僕の言葉に亜矢は嬉しそうにうなづいて手を差し出した。


ゆっくりと亜矢の手を握る。


小さくて、柔らかくて、夏なのに冷たい手。




僕らはゆっくりと歩き出した。




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