星になれたら
「あははは、ヨースケもっかい言って!」


「やだ!」

僕は顔が熱くなるのが分かった。



「なになに~?亜矢とずっと…?」

亜矢はちゃんと聞こえてたくせに僕を茶化す。


「あーもうウソ!さっきのウソ~!!」

照れ隠しで膨れる僕の右腕に亜矢がそっと抱きついた。


「…ウソってゆ-な」




「…亜矢?」



「ウソって言ったら、ずっといっしょにいられない気がする…」



「バカ…そうゆうこと言うなよ!」



「…バカだもん」




「帰ろ!」


「え?」

亜矢は悲しそうにうつむく。


立ち止まって僕の右腕を離さない。




「亜矢、歩けない」



「…」



「桃色学園…



の上、帰ろう!」




亜矢は顔をあげてびっくりした顔をする。



「…あたしんち?」



「そ、桃色亜矢チャンち!」




僕はニヤリと笑う。


亜矢もつられて笑う。天使みたいに…




「もうお願い叶っちゃったぁ!!」



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